原点は原辰徳氏
上鶴間中学校には部活動育成会があり、正式な発足から26年になる。はじまりは、ジャイアンツOBの原辰徳氏が上鶴間中学校野球部で活躍していた頃、チームが勝ち進むたび旅費遠征費に窮していた頃に遡る。
せっかく試合に勝っても遠征費がない。学校や父兄の窮状を知ったPTAやそのOB・地元商店街が資金集めに走り回った。この活動が育成会の原点になった。
その後、会の目的を部活動の奨励と育成と定め、活動を(1)資金援助(2)子供たちの活動を表彰(3)部活指導者の紹介や技術指導(4)親睦に整理した。
育成資金の協賛
それから毎年30万円前後の育成資金が生徒の父母、地域の企業より協賛されている。これまで、防球ネット等の用品・楽器等の購入、大会出場旅費など学校の要望に基づき様々に活用された。しかし、近年では使い道については学校側に一任する事にしている。長い間に築き上げられた信頼関係がそうさせたものと思う。
この様な部活を地域が支援する制度は、指導する教師にもやる気を起こさせ良い教育効果となっている。
一方で、指導する教師の高齢化・技術指導者不足が問題となり、10年前、外部指導者への謝礼として、全市で2000万円だけ予算化された。これは、わたしが議員時代に、部活動の現状を議会で訴え実現したものだ。
部活動で身に付くもの
部活動が青少年の健全育成に良い教育効果を上げることは今更言うまでもない。家庭で出来ない良き友人やライバルづくり、協調性・競争・我慢などの社会性はこの年代で身に付く。
20数年前、中学生の校内暴力が問題になった。最近は小学生の校内暴力・切れや非行化が問題になっている。学校も家庭も社会も、責任のなすり合いをしているときではない。効果があると思われることは皆で取り組む時期に来ている。
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