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2005年9月掲載 怖いもの『忘れた頃に来る』
提言28 ~今日は“防災の日”~ 元相模原市議会議員
本間 俊三

 『地震・雷・水・火事・親父』最近あまり聞かれなくなったが、古来より怖いものの代表として言われてきた。親父が怖かった時代は遠い過去のものとなったが、他の4つは恐ろしい災害として今も生きている。

火災・洪水・雷
 火災は発生件数や被害ともに減少しているが、増加しているのは誤報による出動回数である。「機械警報設備の普及」が装置の誤作動による火災出動を増加させている。また誤報を嫌い警報装置の電源を切ってしまうため信頼性の高いシステムの開発が課題である。
 洪水も恐ろしい災害である。水の便の良い場所は水害の危険にさらされるため土手が築かれた。技術が進歩し、土手はコンクリートに変わり蛇行はショートカットされた。しかし、環境への配慮がなされなかったことが反省され、環境との調和が課題となった。
 雷による災害は火災や水害ほど多いとも思えないのに、上位にあるのがおもしろい。昔の人が雷を如何に怖がったかわかるような気もする。

一番恐れられている地震
 なんと言っても、古今東西一番恐れられた災害は地震である。大地を揺らすあのエネルギー。昨年12月に発生したスマトラ沖地震と津波は地球を引き裂くかと思われるほどで、死者行方不明者は30万人とも言われている。
 地震災害は決して他人事ではない。今日の科学の粋を集めた予測でも、遠からず東海地震は発生すると言われている。にもかかわらず私たちは真剣にその事に対処しているだろうか。
 今日9月1日“防災の日”に町田市では「東京都・町田市合同防災訓練」が、4日には相模原市総合防災訓練が開催される。
 『災害は忘れた頃に来る』。災害のことを常に気に留め忘れずに備えれば、災害は来ても被害を最小限に止めることは出来ると思う。

【大地震直後の様子】

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