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2004年11月掲載 第4のパワー「ボランティア」
提言18 ~災害支援ボランティアから学んだこと~ 元相模原市議会議員
本間 俊三
ボランティア元年…あれから10年
 新潟中越における震災に、多くのボランティアが駆けつけ始めた。
 阪神淡路大震災のあった年は、後に「ボランティア元年」と呼ばれた。以来、福井県沖でのナホトカ号重油流出事故、スポーツ国際大会などにおける通訳・案内などでの活躍が記憶に新しい。脚光を浴びない地味な活動も次第に地域に根ざし始め、「保健・医療・福祉の増進」「環境保全・廃棄物・リサイクル」「青少年健全育成」「街づくり」と、その活動も多岐にわたるようになった。

市民自治
 この様な現象は、市民の文化として定着し、市民自治へと発展する。1997年には社会諸分野におけるボランティアの活動が、理解と人材育成、活動環境整備・ネットワーク構築・活動の促進等を目的として国連総会で採択された。

第4のパワー
 我が国の自治体に於いても、高齢化社会に向けた都市政策策定にあたっては、ボランティアの存在を意識したものとなった。従来の、(1)行政(2)企業(3)住民という枠組みに、「住民参加型街づくり」に「第4のパワー」としてボランティア団体が欠かせないとの認識が広がったからといえる。
 ボランティアは、本来自発的であり善意に基づくものである。なので現実に災害救援をする際、旅費・交通費は勿論、昼飯さえも自己負担が原則だ。

週末から募金活動開始
 新潟中越の現場では、ボランティアセンター立ち上げの経費が不足している。電話を引く費用、事務用品をそろえる経費にも事欠く状況だ。
 相模原防災ボランティアネットワークでは社会福祉協議会との共催で、週末から被災者と同時にボランティア支援の募金活動を開始する。街頭で見かけたら是非ご協力下さい。
【募金活動中】
【災害時の弱者支援訓練】

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