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2004年6月掲載 災害救援ボランティア
提言13 ~地域防災のあり方、阪神淡路の体験から教えられたこと~ 元相模原市議会議員
本間 俊三
愛する人を守れますか
 先月24日、地域防災講演会が開催され、聴講した。
 講師はコミュニティサポートセンター神戸所長・中村順子氏。甲南女子大学の講師でもある。あの阪神淡路大震災では自ら被災しながらも、ボランティアとして働き、復旧過程においては被災者の生活支援のリーダーとし活躍し、今日に至る。当日は『その時あなたは、愛する人を守れますか』と題して講演された。

備えること繋がること
 氏はこの2点を強調して話された。「備えること・繋がること」。災害から身を守り、死なずに助かり、怪我をしても最小限に。そのためには普段からの備えが大切。古くから言い尽くされ、防災行政の柱でもある。しかし、繋がることの大切さは、阪神淡路大震災において、改めて見直されたことであったという。倒壊家屋から助け出された人の9割は、隣近所同士だった。自治会や近所付き合いなどの地縁で繋がる関係が大きな役割を果たした。

そしてボランティア
 発生から2~3日すると、多くのボランティアが全国から集まってきた。彼らは自分たちから困っている人に救援の手を差し伸べ、役に立ちたいと願っている人たちだ。消防や自衛隊のような救援のプロではないが、避難所生活、被災した地域で不憫な生活を強いられている人たちにとって、大きな励みと助けになったという。
 このボランティア活動の指揮統括を行なったのもボランティアであった…と語ってくれた。

相模原防災ボランティアネットワーク
 相模原にもこのようなボランティアを指揮統括するボランティア組織が存在する。『相模原防災ボランティアネットワーク』が設立したのは、今からちょうど5年前である。   続く
【全国から駆けつけるボランティア】
【屋内掃除には不可欠なボランティア】
(屋内には行政が手を出せないのが現状です)

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