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2004年4月掲載 小さな小さな告知板
提言11 ~森の景観は皆のもの~ 元相模原市議会議員
本間 俊三
■気づきましたか?
 国道16号線トイザらスの対面と大沼交番の対面に小さな告知板がある。週刊誌を広げた程度の大きさでそれには『屋外広告物掲出禁止地域』と書いてある。

■市民は知らない
 私は以前から「この地域が禁止地域であることを知らせる看板を設置すべき」と、当時管理者であった神奈川県土木事務所に掛け合った。しかし回答は「その看板も違法となるので設置は出来ない」と言うもの。少なくとも市民には、この地域の屋外広告物が違法なことを知らせるべきであるし、おそらく広告のスポンサーでさえも違法なことを知らないかもしれないのだ。

■グッドタイミング
 最初に市へ話を持っていったのは7年前。「これは県の仕事だから」と言いつつも現況の調査はしてくれた。
 中核市移行が現実味を帯び、屋外広告物の管理は県から市へ委譲される見通しとなった。そのため市は独自の屋外広告物条例を制定し管理することになった。この頃から市は動き始め、広告物は次第に撤去されてきた。昨年4月条例施行前にほとんどが撤去された。

■ユニークな条項
 条例案をつくるにあたって、私はいくつかの提案をした。あのように違反広告物が野放しになった原因の一つに、市民が違法であることを知らなかった事があり、もし違法性が広く知られていれば、良心的な広告のスポンサーは撤退するでしょう。そのようなことから条例25条に、「市長は違反広告物には、違反であることの表示を命じることが出来る」とした。理論的には『この広告物は違反広告物です』と表示した広告も今後出てくる事も考えられない事もない。
 先ずは、『屋外広告物掲出禁止地域』と表示した小さな告知板から始まった。今後は市民の注目が条例実効性の鍵になるかも。
【小さな告示板】
【屋外広告物禁止の告示】
(クリックで拡大します。)

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