弊社が「相模経済新聞」に紹介されました

ものづくり・ひと・企業
「身近な電気」屋を掲げ

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(2014年7月10日 相模経済新聞記事より)

山形県鶴岡市に生まれ、幼い頃から電気に強い興味を持っていたホンマ電機社長の本間俊三さん(69、南区上鶴間)。地 元の工業高校卒業後、民間企業に就職して2年間勤めたが、「サラリーマンは自分に合わない」と見切りをつけ、中央大学理工学部に入学して電気の研究に励ん だ。学生運動が盛んな頃で、学生寮の友達と政治や社会、そして自分たちの生き方を真剣に語り合う青春時代を過ごし、将来の起業を志して国家資格を取得。 27歳のとき会社を興し、時代の流れに対応する着実な経営を続けて現在に至っている。地域貢献に積極的に取り組み、毎年夏には懐かしいふるさとへの旅も続 けている。(編集委員・戸塚忠良)

■27歳で創業
大学在学中に取った資格は第2種電気主任技術者。この資格を活かすため、卒業後電気工事の個人事業所に就職し、その後2つの事業所で働いて実務習得に努めた。卒業4年後の1973年に独立し、現在地近くで創業した。社員は3人だった。
創業当初から「当社は建築業ではなくサービス業。地域の掛かりつけの電気屋、地域のパートナーとしてお客さんの要望にじかに耳を傾け、技術を駆使して満 足してもらえるように施工する。工務店に頼らずエンドユーザーの注文や要望に応えることを大切にしたい」という経営方針を掲げた。
当時市内は建設ラッシュで新築アパート、マンションの電気工事の依頼が相次ぎ、厚木、品川などの工場からも仕事の注文が入り、ほとんど営業しなくても受注できたという。工作機械関係の仕事も少なくなかった。
ところが創業間もないとき、オイルショックの大波が日本中を襲い、景気は一気に下降した。自社の仕事も途切れるようになる中、人のつながりで何とか仕事 をつなぐ状態が続いた。苦しい状況ながらも75年に法人化を果たし、79年に現在の?ホンマ電機に組織変更した。

■コンピュータ化
80年代半ばになってようやく景気が上向き、仕事量も回復した。ただ、主な仕事先が工場などからファミレスやファストフードのチェーン店へと変わり、 「エアコンや照明、手近な電気器具、それに厨房機械の電気系統の修理といった依頼が増えたため、数をこなして売り上げを増やそうと考えました」と本間さ ん。
そのためには正確・迅速な対応と的確な顧客管理が重要と考え、手書きや記憶の伝票処理ではない、コンピュータによる伝票管理システムを自社開発した。 「見積もり、受発注、請求、売上高を社内のコンピュータで一括管理することで、事務の効率化を実現できました。それだけではなく、顧客の修理・修繕カルテ を正確に保存する効果は大きいものがあり、信頼性も高まりました」と力を込める。

■ニーズに対応
現在、電気設備の設計・施工・修繕をはじめ空調・冷暖房設備の設計・施工・緊急サービス、住宅電気設備関連の事業に加え、高齢者施設やマンションのメンテナンスの仕事が多くなっている。
新たなニーズに対応するため、省エネ支援、さらには防犯・防災設備の設置などにも手を広げており、ISO、エコアクションの認証を取得して環境配慮への 社内態勢を整備。日常業務ではベテランスタッフとサービスカーが、社内のフロントと緊密に連絡を取って的確に対応している。
住宅、工場、外食産業、高齢者施設など社会の需要の消長に応じた経営を続けて41年。
「選ばれる企業になるには価格面の営業努力だけではなく、技術、サービス態勢を充実し、取引先の担当者やエンドユーザーとの人間関係にも気を配る必要があります」と本間さん。
そして「取引先の信用を獲得するには会社の経営状態が健全でなければなりません。業務だけでなく、地域貢献をどう考え、実際に行っているかということも大事です。
省エネやエコの推進といった時代の要請にも応えなければなりません。企業にはこれらの総合力が求められると思います」と加える。

■多彩な活動
個人としては市会議員や災害ボランティア団体代表など多くの役職を務めた経験があり、なかでもJR町田駅南口の不法風俗街の撲滅運動に参加して活動の重 要な一翼を担った。市・警察・市民一体の取り組みは顕著な成果を上げ、南口周辺の環境浄化が進んでいる。
この活動の延長として今、力を入れているのが 「青パト活動」。複数のボランティアが青パト(青色回転灯装備車両)で毎月1、2回、詐欺防止などの防犯を呼びかけながら地域をパトロールしている。
本間さんは昨春から始めたこのNPO活動の代表を務めており、「多くの個人、企業に参加して頂ければと思っています」と仲間づくりに意欲を燃やす。
70歳が目前だが行動力に衰えはない。故郷山形県への思い入れが深く、毎年夏には同郷の人たちを誘って東北の旅に出かけている。今年も8月15日から3 日間、人気が高い赤川花火大会、クラゲ展示世界一の加茂水族館、それに藤沢周平記念館などをめぐってふるさとの夏を満喫する。
「事業承継の準備も進めています」と自社の将来への備えを話す一方、「元気なうちに鳥海山や朝日連峰を縦走してみたい」と笑顔で語る口調にふるさとへの想いがこもる。