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2005年5月掲載 「たんぼ」の撲滅に向けて
提言24 ~JR町田駅南口~ 元相模原市議会議員
本間 俊三

 JR町田駅南口を降りて境川を渡ると、少し異様な雰囲気の一帯がある。通称「たんぼ」。以前は赤やピンクの提灯を入口に掲げた飲食店風の店舗が82あった。横浜の黄金町、川崎の堀之内に次いで有名な地区で、警察も売春街と規定して取り締まりを強化している。
 この地区は半世紀前まで稲作を行う「たんぼ」であった。それが澱粉工場になり倒産。その後特殊飲食街として拓け、建物は当時のまま残っている。 当初飲食街であったものが次第に様相を変え、いつしか外国人女性の売春街と化していった。警察はこの一帯だけで最盛期には月に1億円、10年で100億円近い金が地下に潜り、暴力団や海外マフィアなどに流れたとみている。

根絶までもう一歩
 問題なのは、地下に流れた資金で暴力団や海外マフィアが力をつけることである。資金力を持ち政治家、政府高官、あるいは実業家と癒着し、政治・経済に深く関わり、これを支配するようになることも考えられる。6年前、神奈川県警本部と相模原南警察署による大がかりな摘発が行われた。また程なく近隣住民らが中心となって『JR町田駅南口を明るく犯罪のない街にする連絡調整会』が発足。「明るく健全な街にしよう!」と始まった市民活動も6年目を迎えた。警察の取り締まりにより、現在店舗数は1/10にまで減った。相模原市もあらゆる手を尽くして根絶に向けた施策を行っている。もう一歩だ。
 その行政の背中をあと一押しするのは、市民であり市民運動なのかもしれない。
 予告:6月2日(木)19時30分よりグリーンホール相模大野にて市民大会を開催。参加無料。是非参加を。

【現場視察の模様】
【JR町田駅南口浄化決起大会】

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