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2004年10月掲載 地球温暖化と異常気象
提言17 ~地球を包み込む温室効果ガスCO2~ 元相模原市議会議員
本間 俊三
増えてきた気象災害
 今年は、8つもの台風が日本に上陸し、いずれも大きな被害をもたらした。また発達した梅雨前線による大洪水も新潟、福島、福井の各県に甚大な被害を与えた。海外においては、カリブ海において数千人もの死者を出したハリケーン等、いずれも気象災害である。

地球温暖化
 特異な気象災害は、今年だけでない。今、気象が地球規模でおかしいと感じている人は多いと思う。そしてその主たる原因が地球の温暖化にあることは疑う余地が無い。
気象事象はエネルギー現象
 例えば台風・ハリケーンなどはエネルギーの移動であるし、前線における大雨などは、冷熱サイクルの典型で、エアコンなどと同じ原理で説明できる。台風が大型で強くなるのは、大気がエネルギーを溜め込んだからである。供給源はもちろん、降り注ぐ太陽の熱であり、従来その熱は大気圏に放出されバランスを保っていた。

温室に入れられた地球
 ところが近年、地球全体を温室のビニールシートのように覆う各種物質が現れ、急激に増えてきた。地球に熱がこもる事態となり、温暖化が始まった。大気温度の1度、あるいは海水温度の1度上昇。たかが1度…これは莫大な熱エネルギー量である。大気が熱エネルギーを持つことで、台風は大型で強くなり、前線は活発化することになる。地球を覆いつつあるさながら温室のビニールシートのような物質を温室効果ガスと呼びその代表が二酸化炭素CO2である。この増加を何とか食い止めなければ。

地球温暖化防止京都会議
 以上のような危機感から世界各国は1992年、京都議定書案を取りまとめ、地球温暖化防止への取り組みを開始。ようやく来春から発効することとなった。
【温室内の地球は温度が上がる!】
【地表面気温の変化と予測】

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