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2004年8月掲載 新潟・福井水害被災地リポート
提言15 ~新潟中越水害被災地リポート~ 元相模原市議会議員
本間 俊三
相模原市防災ボランティアネットワーク代表 本間俊三
 7月27日、新潟県中之島町水害救援ボランティアに参加してきた。
 7月13日に降り続けた雨は朝からひどく、昼頃になると数メートル先も見えないほどになったという。住民の不安は現実のものとなり、堤防の決壊という最悪の事態が発生した。
 1級河川刈谷田川堤防の決壊は、建立400年の妙栄寺を瞬く間に飲み込み、町のほとんどを泥の海に変えた。報道の通りである。
 一般的に、災害直後は行政機関や専門機関が中心となって、被害拡大防止・人命救助、復旧作業に当たる。数日して二次災害のおそれが無くなった頃から、ボランティア活動が始まる。
 中之島の場合も16日、町民体育館にセンターが立ち上がり、活動が開始した。26日までで延べ1万2千人ものボランティアが参加したという。

【若者の姿】
 私の胸を打ったのは、中学生や高校生のボランティアの多さだった。教師らしい人に引率され、体操着やジャージ姿、胸にはよく見ると○○中学と読み取れる。作業の多くは、家屋内外の泥出し作業である。じりじり照りつける真夏の太陽に額や首の汗が輝く。
 そんな彼らに「有り難う」「ご苦労様」の言葉は何よりである。また逆に彼らの汗は、被災者をどんなに励ますことだろうと考えながら帰りの列車に乗った。
【新潟水害救援ボランティアに参加】
【ボランティア参加の中高生】

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