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2004年3月掲載 知育・性育・体育
提言10 ~男女共同参画の成り行き~ 元相模原市議会議員
本間 俊三
■いよいよ審議始まる
 相模原市議会3月定例会で「男女共同参画推進条例」が審議される。平成11年制定の「男女共同参画基本法」を受け、全国の自治体が独自の推進条例を定めることになる。

■注目すべき点
 各自治体(市町村)は独自の解釈で自主的に定めることになっているため、目的や基本理念の表現にはかなり大きな違いがある。我が相模原市の条例の前文や目的・理念・役割等は全国他市の表現とどのように違うか、市民の皆様に是非とも気にして頂きたいところである。
 特に、ジェンダーフリー思想の反映、日本の伝統的文化や習慣の扱い等には注意が必要である。例えぱ、市が咋年教員向けに作成した指導書には、性行為を「ふれあい」と紹介したり、「快楽の追求」と記述し話題となった。

■そもそも男女共同参画社会とは
 男女の人権尊重と男女平等社会を目指すところにあるはずであるのに、性差の議論が大きくなっている。生物学的には男女に違いがあることは当然であり、この事を認めた上で性別に関わりなく、個人の能力を十分に発揮できる社会を目指すことが男女共同参画社会であるはずだ。

■性差議論の行き先
 お隣M市は、ジェンダーフリー教育にとても熱心である。幼児期から小・中学校にかけ性教育が絵本や人形を使って行われている。昔、学校は知育・徳育・体育の場と言われた。M市の学校は今、知育・性育・体育の場と揶揄されているほどである。
 男女共同参画の議論が、一部で性差の議論にすり替わり、学校現場は性差教育の場となり、はき違えた教師は過激な性教育へ走る。
 今議論されている条例の成り行きも注目される所である。    

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