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2004年1月掲載 勇気ある決断
提言8 ~JR町田駅南口環境浄化に向けて~ 元相模原市議会議員
本間 俊三
 JR町田駅南口にある通称「たんぼ」の概要や経緯などについては、以前この欄で書いた。この地帯の課題解決や、「たんぼ」の撲滅は、近隣住民のみならず、相模原市・町田市にとって長年の悲願であった。

●市はどう対応してきた
 昭和50年頃には、横浜線複線化や町田駅ビル建設を視野において、たんぼを含む7ヘクタールの区画整理についての検討が市内部で進められた。結論は、境川の整備計画に合わせた検討が必要とか、土地区画整理上非常に困難な問題がある等の理由で内部案にとどめられた。

●スラム化・無法地帯化の懸念
 24年前の議会のやりとりを読むと、発言者も市側もこのまま放っておけば、この辺り一帯はスラム化・無法化すると心配した節が伺える。この様なことが予想できたにも関わらず市が手を引いた理由は、明確でない。ただ、はっきり言えることは、この先に地権者や不法営業を営んでいる人達との困難な交渉が待っていると言うこと事だった。

●用地取得の困難さ
 たんぼの解決を目指した、広範な市民運動は4年前から始まった。当時から行政への陳情・要望には交番設置やバス折り返し所などの公共用地化があった。そのいずれも用地取得が絡むもので、実際には費用捻出とは違う意味での困難さがあると皆は良くわかっていた。

●勇気ある決断
 この度相模原市は、「たんぼ」の一角を買い取り、公共用地として活用する決断をした。12月議会で買い取りのための補正予算が審議されたが、予想した以上に議会の理解を得られた。第一段階はクリアされた。次に、交渉が待っている。交渉を後押し出来るのは市民の悲願しかない。警察は、淡々と法を適用するのみである。
【JR町田駅南口浄化決起大会】
【市長に陳情書を手渡す】

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